「おとなのためのマインクラフト」

8月8日と9日行われたMinecraft×Education2015。
www.mcedu.jp
おかげさまで大盛況のうちに会を終えることが出来ました!ワークショップに参加してくれた子どもたち、大人の皆さん、そしてお手伝いしてくれた大勢のスタッフ、ありがとうございました!

TENTOが主催するマイクラのイベントは3回目です。最初に昨年の2月に開いた時は参加者15名、そのつぎの昨年8月が200名、そして今年がなんと1500名と、いよいよマインクラフトの盛り上がりを感じました。

TENTOでマインクラフトを取り入れるようになったのは2013年の終わり頃です。そのころはまだ、TENTOに来る子のうち、1割がマイクラを知っていれば良い程度でした。それが、2014年になって、スマホやVitaで遊べるようになったせいか、どんどん遊んでいる子どもが増えて、最近ではマイクラを知らない子供のほうが少数派になっています。

今年はイベントの副題を「子どもとおとなのためのマインクラフト」という名前にしました。実は最初の企画段階では「おとなのためのマインクラフト」というタイトルでした。子どもの間でこれだけ普及しているのに、まわりのおとな、とくに子どものいないおとなはほとんど知らなかったのです。だから、教育用というだけでなくおとなにマイクラを知ってもらいたい、という気持ちがありました。

子どもの口コミもIT化されている!

子どもが知っていて大人が知らないというのはけっこう面白いなあと思っています。たとえば同じように子どもに流行っているゲームとして「妖怪ウォッチ」がありますけれど、「妖怪ウォッチ」は大人のあいだでもけっこう認知度が高いです。でもマイクラはぜんぜんそうではない。なぜそうなのかはカンタンで、大人に届くチャンネル、たとえばテレビCMだったり車内広告だったり、そういうところにマイクラが出てこないからですよね。

私がこどものとき(30年以上前!)に流行った「だんごチャンピオン」という遊びがあります。泥をこねて直径10センチ位のだんごを作り、その硬さを競うという遊びでした。たしか、隣の小学校で流行っているというのを誰かが聞きつけて、それから始まりました。子どもたちの口コミですよね。当然このような場合、大人はその存在を知ることはほとんどありません。
でも悲しかったのが、これが流行っている当時に都会のいとこの家に行くと、「あ、あれね、去年流行したよね」と言われてしまったことです。リアルの口コミで流行が伝播しますから、伝わっていくのにものすごく時間がかかるのです。

マイクラもやはり、子どもたちの口コミでした。しかし以前と違うのは、その口コミのスピードが圧倒的に早くなっていることです。彼らはYoutubeやニコニコ動画を見てあっという間に最新の情報を得ています。首都圏だけでなく、長野や静岡の子どもも、この夏同じようにマイクラを遊んでいます。親に教えられたのではなく、自分で情報をゲットしているんですよね。

子どもの口コミも、すでにIT化されている!ということなんです。

「子供と大人のためのマインクラフト」という副題には、おとなはこどもに置いてけぼりをくらってますよ、というメッセージもあったのです。