TENTOにはゲストの方がよくいらっしゃいます。
昨日もHさんとFさんという2人の方がいらっしゃいました。
講座はいつも先生が足りない状態ですから、来てくれた方どなたもそれを見かねて先生役をやってくださいます。
子どもたちも慣れているのか、知らない人が来ても驚いたりせず、ふつうに質問したり作品を見せたりしてくれます。
これってけっこうすごいことなんじゃないかなあと思います。
たとえば学校のクラスに突然知らない人が来たらどんな雰囲気になるでしょうか。すぐに注目の的になり、一部ではひそひそ話が始まって、どこか落ち着かない空気になるのではないでしょうか。
ところがTENTOはもともとワイワイがやがやしていて、そもそも落ち着いた空気のようなものがありません。
最近入ってくれた小学生の女の子は、TENTO講座を「動物園に来たみたい」と評してくれました。とても光栄なことです。

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そんな雰囲気のせいもあるのか、見学に来られて一日講師をしてくれた人たちは、みんな異口同音に「楽しかった!」と言ってくださいます。
それを聞いて我が意を得たりと思うのは、われわれ講師もいつもそう思っているからです。
正直に言います。TENTO講座の講師をするのはとっても楽しいのです!
準備の苦労や失敗の反省などももちろんありますけれど、たいてい、終わった後の自身の感想は、「楽しかった」です。たとえると、スポーツ自転車で遠出をした時のような爽快感。なにかココロにも体にもよいことをしているような感覚ですね。進学塾の講師をしていた頃のような、ちょっとした後ろめたさやへんな疲れはありません。
きっと、子どもたちのクリエイティブの近くに居合わせられるのがいちばんの要因なのではないかなと思います。彼らのびっくりするような発想やアイデアに触れられるほど楽しいことはなかなかありません。講師の示すサンプルがいかにつまらなくても、彼らはなぜか面白いものを作ってくれます。
あとは、褒めやすいということもあるかもしれません。講師というのは褒めたがる生き物です。作品作りというのはいちばん褒めやすいたぐいのアクティビティであると思います。どんな子も褒めてあげられる要素をたいてい持っていて、それを発揮してくれた時に心の底から褒めることができる、そういうのも楽しい要素ですね。
さらには、子どもたちの評価をしないというのも良いことなのかもしれません。子どもが間違えたらコンピュータがエラーを出してくれます。解答にマルをつけたりバツをつけたりしなくてもいいのです。
そんなわけで、TENTO講座、楽しんでいるのは実は子どもたちではなくて講師側だったりするのではないかと疑っています。

あ、そうだ!
毎回楽しい講座ですが、ひとつ不満があります。子どもたちが講師の名前をおぼえてくれないことです。いつも居る竹林ですら、全員が名前を憶えているかはかなりあやしいのです。
昨日ある子が言いました。「あのメガネの先生は今日はいないの?」 ほとんどの講師はメガネかけてますって。笑