このページでは、「PCの購入を考えているけど、PCの性能のことがよく分からない」という方へ向けた簡単なPCパーツの説明と、TENTOで販売するPCの性能比較をします。
PCパーツの説明
PCには様々なパーツがあり、それらを組み合わせることでPCは動いていますが、PCの性能を比較する際によく挙げられるCPU、GPU、メモリ、ストレージというパーツの説明をします。
CPU
CPUはコンピュータの制御・演算を行うパーツです。このパーツの性能が良いと様々な処理が早く行われるため、ストレスが少なくサクサク動くようになります。
GPU(グラフィック)
GPUはディスプレイに画像を表示するための処理を行うパーツです。GPUの性能が良いと、3Dのゲームや作品制作を快適に行うことができます。
メモリ
メモリはコンピュータで作業している際に、一時的にデータを記録しておくパーツです。メモリはよく机に例えられ、容量が大きいほど机・作業スペースが広く、一度に様々な作業をすることができるということです。
ストレージ
ストレージは一時的にデータを保存するメモリとは違い、長期的にデータを保存するパーツです。ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)といった言葉を目にしたことがあるかもしれませんが、これがストレージにあたるものです。ストレージの容量が大きいほど様々なアプリケーションやデータを保存することが可能になります。
TENTOPC、TENTO教室PC、GIGAスクール対応PCの性能比較
TENTOで販売するPCと教室で使用しているPC、それからGIGAスクール対応のPCの性能を、上で説明したCPU, GPU, メモリ, ストレージで比較します。
※GIGAスクール構想のPCには文部科学省から出されている標準仕様書というものがあり、それを元に標準的なGIGAスクールPCから各パーツを比較対象として挙げています。
CPU
まずCPUの比較をするのですが、CPUの性能を比較するときにPassMarkというサイトが出典しているスコアがあり、これが目安の1つに使えます。なので、このページではCPUの性能はPassMarkスコアの比較をします。
次の図は、それぞれのPCのCPUのPassMarkスコアを比較する表になります。
PC名称 | CPU | PassMarkスコア |
エントリーノート | AMD Ryzen5 3500U | 7145 |
エントリーデスクトップ | Intel Core i3-9100 | 6756 |
スタンダードノート | Intel Core i7-10510U | 7099 |
エキスパートデスクトップ | Intel Core i7-9700 | 13674 |
TENTO教室PC | Intel Core i5-3320M | 2623 |
GIGAスクール対応PC | Intel Celeron N4000 | 1481 |
見てわかる通り、TENTOPCのCPUはスコアがかなり高いです。また、TENTO教室のPCでもGIGAスクール対応PCに比べ、スコアとしては約2倍という結果になっています。
エントリーノートのスコアがスタンダードノートより僅かに高くなっていますが、次のGPUの比較で分かる通り、スタンダードノートはGPUの性能がエントリーノートよりも高いものとなっています。
GPU
続いてGPUの比較です。こちらも性能の目安としてPassMarkのスコアがあるので、PassMarkスコアで比較してみます。
PC名称 | グラフィック | PassMarkスコア |
エントリーノート | AMD Radeon Vega 8 | 1546 |
エントリーデスクトップ | Intel UHD 630 | 1551 |
スタンダードノート | NVIDIA GeForce MX250 | 2576 |
エキスパートデスクトップ | NVIDIA GeForce GTX 1660 Super | 12705 |
TENTO教室PC | Intel HD 4000 | 326 |
GIGAスクール対応PC | Intel UHD 600 | 324 |
GPUはTENTOPCエキスパートデスクトップがダントツでスコアが高いです。続いてスタンダードノートが高いですが、この2つでもスコアに約5倍の違いがあります。そして、スコアは1000ほど落ちてエントリーデスクトップ、エントリーノートが並んでおり、ここからまた900ほどスコアが落ちてTENTO教室PC、GIGAスクール対応PCという結果になっています。
テキスト編集やウェブ検索などといった画面上の動きが少ない作業にはGPUの性能はそこまで必要ではありませんが、3Dを扱うような制作であったり、画面の変化が激しいゲームをする場合には、それなりのGPUが必要になってきます。
メモリ
メモリは容量で比較します。
PC名称 | メモリ |
エントリーノート | 8GB |
エントリーデスクトップ | 8GB |
スタンダードノート | 16GB |
エキスパートデスクトップ | 16GB |
TENTO教室PC | 8GB |
GIGAスクール対応PC | 4GB |
GIGAスクール対応PCはメモリが4GBからとなっており、他の作業をせずプログラミングをするだけなら問題ないかもしれませんが、オンライン授業を受けながらプログラミングをするには力不足かもしれません。
TENTOPC、TENTO教室PCはどちらも8GB以上あり、オンラインで授業を受けながらのプログラミングも問題ありません。
ストレージ
ストレージも容量で比較します。
PC名称 | ストレージ |
エントリーノート | 256GB |
エントリーデスクトップ | 256GB |
スタンダードノート | 256GB |
エキスパートデスクトップ | 256GB |
TENTO教室PC | 128GB |
GIGAスクール対応PC | 64GB |
TENTOで販売・使用しているPCは128GB以上ありますが、GIGAスクール対応PCは64GBからと容量が少ないです。大きな容量を必要とするソフトやデータを保存すると、すぐに空きがなくなってしまうので、複数のソフトを入れる予定があるなら、なるべく大きい容量のものを選びたいです。
全体での比較
これまで比較してきたCPU、GPU、メモリ、ストレージをまとめてレーダーチャートにしました。次の図はエキスパートデスクトップを1とした時のものになります。

全体で見るとTENTOPCがGIGAスクール対応PCより性能が高いのが一目瞭然です。また、TENTOで販売するPCが、教室で使用しているPCよりもかなり性能が高いこともわかります。
教室で使用しているPCは元々オンライン授業を想定して用意したものではないので、オンライン授業をすることも可能ではありますが、できればTENTO教室PCよりも性能の高いPCを用意するのが望ましいです。